クレプトマニアクレプトマニア

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 最近書いた原稿のいくつかを紹介しようと思っています。ただし未だ印刷されていないものについては掲載先を伏せなければなりません。原稿料を払ってもらう以上、原稿は注文先のものでしょうから。 それで最近自分の雑誌(「アディクションと家族」)のため ...

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はじめに 筆者はかつて嗜癖という行動形式の成立に必須な欲求や欲動の明確化を目的とする論文([註1]斎藤,1988)の中で窃盗癖の青年を症例として取り上げた。 彼の窃盗癖は痴漢行為というもうひとつの性的で反社会的な嗜癖的行為に付随するものだっ ...

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ある「子殺し母」に見られた連続窃盗事件(1)  かつて生後13か月になった我が子を浴室で溺死させた母親の精神鑑定を引き受けたことがある([註2]斎藤,1998)。奇妙な事件であった。母親は警察が事故とみなしたにもかかわらず、自ら電話して犯意 ...

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この不全感は既に妊娠中から始まっていて、出産後実家で過ごしていたときも「育てる自信がない」と実家の父母に訴えていた。この自責感は子どもの成育によっても緩和されることがなく、事件の1カ月ほど前には「もうダメ、私が母では私の悪い性格がこの子に移 ...

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ある「子殺し母」に見られた連続窃盗事件(2) ■以下は前回紹介した[註2]からの引用です。 [引用1]結婚5年目に生じた被告人の「万引き事件」は、今回の犯行を理解する手がかりとなるものであると思われる。 この場合、被告人を「良い子」として扱 ...

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(続き) この衝動の影響下に被告人は万引きした。 (本稿を書くにあたって付け加えると、それはある一日で、その日は受験した公務員試験に不合格であったことが判明した日だった。以下、括弧や<>は補足である)。 (その日)1回目、2回目(の窃盗)で ...

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ある「子殺し母」に見られた連続窃盗事件(3)  上記引用の中に「病理的・妄想的特徴」という言葉が見られるが、これについても説明しておく必要があるだろう。上記鑑定書の他の部分から引用する。 [引用2] 要するに、被告人は極端なほどに「良い子」 ...

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(続き) 普通の(健康な)精神発達の場合、こうした分裂を主とした心的防衛はごく早い時期(乳児期)にだけみられて、幼児期には「悪い子」の自己像も人格の中に統合されて行くものである。つまり駄目な自分を感じて憂うつになったり、沸き起こる憤怒を自覚 ...

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知能検査で暴露された、被告人の現実把握(質問への回答)の粗雑さ、散漫さ、誤解・曲解も、生得的なものというより、こうした情緒発達の遅滞に由来するものと思われる。 また、被告人は小学校時代から煩雑に「放心状態」に陥ることを周囲から指摘されており ...

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11月1日付のブログで取り上げた症例について以下に掲載します。 [引用]斎藤学:嗜癖. (土居健郎,他編) 異常心理学講座, Pp 75-129, みすず書房, 1988. [症例]「A」 次に紹介する「A」と「B」については「ビル・W.」 ...