「アディクションを手放した後のこと」(斎藤学)

  • ■文字の大きさ:
  • 小
  • 中
  • 大

目次

  1. サマーセミナーの今と昔
  2. オデッセイの物語
  3. トロイア戦争の中の母娘
  4. オイディプスの罪とJUST
  5. オイディプスとアディクション

抜粋

 実は症状が取れた、あるいはアディクションからはがれた、その後の延々たる荒野・・・これが勝負だ、と言っているんです。で、JUSTは延々たる荒野を歩く人たちのための城なのです。ここに紛れ込んできて、今この瞬間に酔って騒ぎますとか、薬物がないとやっていけませんとか、そう言う人は警察、あるいは病院に行きましょう。

 そうじゃなくて、いろいろあったがあれは昔のことだった、今はこの寂しさが辛い!

 こういう人たちの集まる城だと思ってください。そういう意味ではアディクションとしての「アドバンスドコース」です。

 今日は、アディクションが止まった後に、皆さんを悩ませる「寂しさの感覚」について話しました。「寂しさ」は苦しい感情なので、心的に防衛された「退屈感」になったりします。