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2007年07月05日

スキーマについて(1)

 今回は、中核信念、スキーマ(どちらも同意、絶対的信念ともいう)について書いてみたい。
 スキーマについて焦点を当てたアプローチで有名なのはYoungというアメリカの人で、スキーマ療法を唱えている。

 まず、スキーマとはどのようなものなのか、簡単に見ていこう。
 様々な状況において、人により反応の仕方があること、つまり癖があることは述べてきた。(『考え方の癖』参照)

 例えば、Aさんの話を考えてみよう。Aさんはうつで休職中の会社員です。Aさんは、仕事で失敗したら「ほら、やっぱり俺はこうなるんだ」と考え、成功しても「どうせ偶然に違いない、これから大きく落ちていくんだ」といった考えが頭にあり、どちらにしても自分の中に憂うつな気分を導いてしまう、ということが確認されていた。

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 どのような考えにしても、何らかの方向を示していることは感じられていた。何か、自分に対してネガティブに感じているようなのです。
 下向き矢印法や文章完成法といったスキーマを探すアプローチでAさんが自分のスキーマを探してみたところ、「私は人に受け入れられない」といったものが確認された。

 Aさんにとっては、このようなスキーマが自分の中に眠っていたことを明らかにしたことは、驚きでもあり、ショックでもあるようだったが、認知行動療法を進めていくに従い、自分の生育暦とのつながりでそのスキーマの形成を振り返り、自らを楽にしていくことに取り組んでいけるようになった。

 認知行動療法においては、自動思考(表面的な反応)、思い込みといったものを含む自分自身に課しているルールなど(媒介信念と呼ぶ)、そしてより根っこの方にスキーマを想定している。そして、スキーマの影響で自動思考は方向付けられてもいるのである。

 カウンセリングを受ける際に、「自分の根っこからしっかりと何とかしないと表面的なことに終始してしまい、問題は続いてしまうのではないか」ということを心配する人がいる。もっともな事だと思います。ただ、私はそのような時に、このように説明します。

 「それはその通りです。でも、新しい自分に対する検討方法で自分を何とかして以降と取り組む為にも、まずは扱いやすい簡単な表面的なことから取り組みましょう。そして、その作業に慣れてきたら、より根っこの方に、つまり媒介信念やスキーマに対してもアプローチしていきましょう」。

 実際に、どれぐらいで認知行動療法を活用しやすいものにするのかは多少人によって違いますが、ダンススクールに通い始めた際には、最初は簡単なステップから練習し、次第に難易度を上げていくように、カウンセリングの中でも次第に深いテーマについても扱えるようになっていくのです。

木附ブログ

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投稿者 iff : 2007年07月05日 14:00

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