2007年02月の一覧

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2007年02月05日

CBT講座5日目(2)状況を確認してみる

T:ありがとうございます。それでは、それぞれの信念についても一緒に検討していきましょう。

信念を変える取り組みをしていくことは確かに大変苦痛を伴うこともあります。しかし、信念が変わるとどのようないいことがあるのか、想像してみてください。

 以下の表に、信念が活性化している時の状況を記入してみてください。信念も一緒に書いて見ましょう。その困った信念が活性化しているときには、どのような考えを生じやすく、どのような行動を取りやすく、どのような気分になっていることが多いのか確認して書き込んでみてください。

認知概念図(スキーマ)ver2

2007年02月05日 14:30:[←ブログメインに戻る]←IFFトップページへ][↑ページ上端へ

2007年02月09日

CBT講座5日目(3)「表」の続きを書き込んでみる

 前回は、「異なった信念が活性化する時の自分の状況」といった表を紹介して、その中に自分の信念が活性化しているときの状況、考え・行動・気分を記入してもらうようにお願いしました。

 次に、既に何度か想像してもらっているように、信念が変わった時の考え・行動・気分を記入してみてください。のところに新しい想像したもの、あるいはたまに自分が遭遇する好ましい状況について記入してください。
 そして、その時には既に信念がどのような信念に変わっているのか考えて書いてみてください。

 ここでは、Bさんが書いた表を見てみましょう。

認知概念図(スキーマ)ver2B

2007年02月09日 16:16:[←ブログメインに戻る]←IFFトップページへ][↑ページ上端へ

2007年02月15日

CBT講座5日目(4)行動のチェック

T:さて、表はどのように書けたでしょうか。何か質問はありますか。

D:これをどのように活用できたら良いのでしょうか

T:そうですね。それではそのことも含めて進めましょう。

 今回書いてもらった表のようなものを進めてもらうことはとても有益なことです。信念が変わった時の状況を書いていく時に、実際にそのような経験があるのであれば、そのような状況に現状を近づけるようにしていくことが一つの目標になりますよね。
 想像で書いたと言う場合にも、その想像が「現実的であるのか」、の検討はしたいと思いますが、いかにしてそのような状況に近づけることが出来るのか、目標になりますよね。

===
 ちょっとした検討の仕方ですが、現段階で目標がはっきりしました。そして問題状況にいるのは自分です。そして、問題状況はいつもセッティングされているわけではありませんよね。

 ということは、自分が問題に突入すべく何らかの行動をたどっているとも考えられますよね。
 問題状況から振り返って、自分の行動を確認してみましょう。具体的にです。その後に、目標とする状況に至るためにどのような行動が必要か、同じように目標とする状況から遡ってその状況にたどり着く行動を確認してみましょう。

 いかがでしょうか。自分が現在とりやすい行動と、目標のような状況にたどり着くための行動は同じでしょうか。同じと言う方がいらしたら、是非再度一緒に検討してみたいですね。
 私が想像するに、その人にとってある状況とは突然UFOがやってきたのと同じぐらい唐突に起こるものなのか、ということではないかと思います。(これは、その人がUFOに遭遇したのではないかということを疑っているのではありません)
 結果に向けて同じ行動が取れているのにも関わらず、結果だけが唐突に異なると言うことは不自然ですから。

 このように比較をしてみると、自分と問題状況との関わり方がよく分かります。そして、そのように見ていくと、自分の考え方や行動の癖も分かりやすくなります。全てではありませんが、その問題状況にたどり着くための自分もいるのですから。
 突然の事件等コントロールできないものもありますが、コントロールできないものを何とかしようとすることはあまり意味を感じません。コントロールできること、取り扱えることを取り扱って行きたいと思います。

2007年02月15日 17:25:[←ブログメインに戻る]←IFFトップページへ][↑ページ上端へ

2007年02月19日

CBT講座5日目(5)反対側から見る

 ところで以前、信念の強さを数字で測ってもらいましたが、

 100−(信念の強さ)≒(新しい信念の強さ)

 となりませんか。多少の誤差はあるかもしれませんが。

 通常私たちは、悪い状況に陥ってしまっている時には悪いことを考えやすくなります。
 実際に悪いことをどれ程検討しても、具体的に「どのようにしていこう」と考えられるようになっていれば状況の打開につながることもありますが、「どうしてこうなったんだ、なぜだ」と考え続けても単にぐるぐる周りとなってしまって、どうしようもなくなってしまうことが多々あるのではないでしょうか。
 悪いことを適切に検討することが出来なくなってしまうことで、問題が継続することもよくあることです。

===
 今回の最初に示した式のように、問題をどのように測るかという方法を導入することも新しい視点を提供してくれます。「自分の困った信念がどれぐらいの強さか」と考えすぎて、「問題がある、問題が沢山ある、問題が山ほどある、問題がどうしようもないぐらいある・・・・」と囚われることがないように、その尺度を反対側から見るつもりで「自分にとって新しい信念がどれぐらいの強さになってきているか」と言った側面から自分の状況を確認してみることも有益です。

 ただし、この時にも以前書かせていただいた「自分へのダメだし」と言った癖は出て来る人もいるかもしれません。
 「新しいもの(いいもの)がこれだけしかない、ということは自分はダメだ」、と言った様にです。私は特に野球が好きなわけではありませんが、野球では打率が大切ですよね。最初はボールが全くバットにかすりもしなかったのが1割バッターとなり、益々練習して2割バッターへ、そして3割へ、そして野球の場合には8割バッターとかはいないのかもしれませんがここでの割合は8割に到達することもできるかもしれないのです。

 10割を求めることは、多分必要ないですね。その時には逆に完璧でなければならない、と言った癖にとらわれている気がしますので。癖はつきませんね。

2007年02月19日 10:39:[←ブログメインに戻る]←IFFトップページへ][↑ページ上端へ

2007年02月23日

CBT講座5日目(6)行動実験をたて始める

 次に、行動実験の計画をしてきましょう。

 この数回、信念とどのように付き合うのか、検討しうるのかを書いてきましたが(他にも沢山あります)、講座は終わりに近づいています。
 まだ問題が解決しきれていないのに、と言う場合には実際に講座に参加してみてください。

 ただ、認知療法をスタートしたアーロン・ベックというアメリカの医師は、認知療法は「一生続けるものだ」と明言しています。

===
 ちょっとこの言葉だけ聴くと、「エーっ」と思うかもしれません。でもちょっと考えてみてください。自分の考えや行動をチェックする方法がわかって、私たちには一生何らかの癖があるわけですから、その方法を活用しない手はないですよね。
 認知療法を、問題に対処するもの=認知療法をするということは問題があるということ、と言ったように捉える必要はありません。認知療法は、楽しく出来るものです。
 私も沢山困った癖を持っていましたし、今でも出て来る困った癖としばしば遭遇します。でも、そういったことを続けていくのは大変なこと、と言うよりも楽しいですよ。

 少し話が脱線してしまいました。行動実験についてです。

 講座では既に自分にとって有益な適応的思考を見つけることが出来る人もいると思います。ただ、どんないいこともしばしば忘れてしまうんですよね。考え方の検討もとても大切ですが、考え方の検討をするといったことでもいいですし他にも具体的に自分にとって新しい自分にとって好ましい信念を活性化しやすい行動を計画してみて欲しいと思います。

 5日目(3)で書いたような表の行動の欄を参考にしてみることもいいでしょう。自分は調子が良い時にどのような行動を取っていますか。実際に、それらの行動であえてやってみたら自分の状態を良い方向に引っ張ってくれそうな行動はありますでしょうか。
 あなたの表の中に書いていない行動でも、自分にとって有益な行動となりそうなものは全部書き出してみてください。

玉井仁の「認知行動療法」講座

2007年02月23日 17:28:[←ブログメインに戻る]←IFFトップページへ][↑ページ上端へ

2007年02月26日

CBT講座5日目(7)行動を検討する

 さて、ここまで有益な行動を探す、ということを進めたわけですが、少しそれを検討してみましょう。以下のように検討してみましょう。それらの行動は

1) 可能ですか
2)あなたに少なくとも肯定的な信念を予感させますか
3)何かをしない・やめると言うものよりも、なにかをするという積極的な行動ですか
4)他の人がいないと出来ないといったものになっていませんか
5)具体的に「いつ?」「何を」「どこで」「だれと(これはなくてもよし)」「どの頻度で」と考えられていますか
6)日々繰り返すことが出来ますか
7)すぐできるものですか、その行動を取る必要がないといったことはありえませんか
8)現実的ですか
9)結果を求める行動ではなく、その行動を取ることに主眼が置かれていますか
10)その行動を取ることが出来る自分を評価できますか
11)その行動を行う気持ちの準備ができていますか
12)お金がかからずに(少なくとも殆ど)できますか

 そんなことを確認してみてください。全てが完璧にクリアーされている必要はありませんが、ある程度はクリアーされた方がよさそうなものではないでしょうか。

2007年02月26日 17:01:[←ブログメインに戻る]←IFFトップページへ][↑ページ上端へ