2000年AKK市民講座より(2001年6月21日)

斎藤 四年ちょっとたって、これからどうするの?

コウヘイ 専門学校に、これから通います。

斎藤 何の専門学校?

コウヘイ 製菓製パン。洋 ...


2000年AKK市民講座より(2001年6月21日)

私はこのごろ、自分の仕事は全体的に見て、いったい何をやっているのかと考えています。今日、ここで何をしゃべったらいいのかと思って九段会館の喫茶店でコーヒーを飲んでいたら、そこ ...

さて先週はフランスの精神分析家ジャック・ラカンと、彼の「父の名」という言い回しにふれた。この「父の名」というのは、個々の父親の姓をさすわけではなくて、子どもの中に内面化された父性的機能のことである。それは、すべての人に割り当てられ、彼 ...

ここ数週、神戸で起きた小学生連続殺傷事件の少年Aの親たちについて考えている。今回もその続き。今までに述べてきたような理由で、少年Aは、親たちの前ではあるがままの自己を生きられなかった。父母の前では演技を強いられたので、それに熟達し、小 ...

1997年2月から5月にかけて、神戸市須磨区で発生した小学生連続殺傷事件についてはいろいろなことが語られてきたが、まだまだわからないことが多い。特に事件の犯人である少年Aがどのような家庭の中で、人間関係のありかたを作ってきたのかがわか ...

最近、「父性の復権」という言葉を耳にする機会が増えた。この主張の底流には、世の中の秩序の乱れは家族にはじまる、秩序の維持をはかるのは父の役目だ、だから「男はもっとしっかりしなくてはならない、家族から逃げて職場にへばりついてはならない」 ...

4.記憶と精神療法(1)外傷体験を語ることの意味

アダルト・サヴァイヴァーにとって必須の治療とは、自らの家族関係にまつわる心的外傷を語ることそのものである。時には長年月にわたって秘め事とされてきた外傷体験を語れる場を得たということを凌ぐ ...

(2)第2段階:外傷体験の統合

ここでの治療テーマは「過去の開示」、「体験の統合」、「“サヴァイヴァー自己”の獲得」と要約される(図2)。

外傷体験にさらされた個体が、そこからの回避を指向するようになることは個体保存の原則に ...

以下は、ある学術書の一章として書かれたものの抜粋である。専門家向けに書いたものだが、書き直す時間を惜しんで、多くの部分はそのままになっている。昨秋来日されたメアリー・ハーヴィ博士の治療論にも触れているので、参考にして頂きたい。元の原稿 ...

彼が治療者としての自分を位置づけるときには、癒し手である「呪術師」ないしは患者を自在に手術する外科医としての自己と、ケアの「対象」としての患者という図式です。自衣を着て清潔極まる、雑菌の入らない、これはメンタルな領域での雑菌が入らない ...