カテゴリー「親子関係」の一覧
2007年03月22日
オトウおんぶして(1/2)
今日は予定のない日曜日。
このところLA関西ワークショップ(京都)、麻布ワークショップ、CSPPのスクーリング講義(社会病理)と日曜日ごとに予定がつまっていて、午前中から夕刻まで働いていたので解放感を楽しんでいます。
ただし、こういう日には秘書から「これこれの原稿を書いておくように」という厳命が下されています。今日の場合は3月20日締め切りの「現代社会と『依存症』」(月刊「保団連」)で400字詰め20枚を仕上げなければならないのですが、まったく書く気が起きません。こういうときは他のものも書けないのですが、取りあえずパソコンを起動しました。
ブログなら書けるかもと思ったのですが、やはり何も思い浮かびません。それで、以前皆さんから頂いたお手紙のうち面白いと思って収録しておいたものをご紹介します。
今回の書き手は美智子さん。以前から「4桁の借金」の件で、ここにも登場して頂いていた方です。
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密着関係の親を裏切る罪悪感の話しを先生のJUSTの講座(通年講座・家族病理学入門)で聞いて父の話しを書きたいと思いました。
私は18歳まで父と一緒に寝ていました。高校時代「家のためになんか生きない!」とかなんとか自立のタンカを切ってましたが、実際には父のヒザに座ったりおんぶされたりフトンにもぐりこむ甘えん坊でした。父の意向に背き家を出た話しはシェアしましたが、一点はっしょった点があります。父の再婚の事です。
家を出て1ヶ月、ホームシック真盛りの4月末。父がおばあちゃんとすんごい美人をつれて東京にきました。突然の再婚相手の紹介でした。
台湾人の新しい母。おばあちゃんが「美智子、おまはんも我慢やで」と言ったのを覚えています。私は捨てたはずの父に捨てられたような気がしました。ホームシックなのに帰る家がねぇじゃねーか!!
でも私は「全然OK! 気楽になった・・・」みたいなことを言って再婚を祝!!失踪しました。(続く…)
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2007年03月23日
オトウおんぶして(2/2)
東京じゃ田舎と地続きで気持ちのおさまりがつかない。有り金持ってNYに行きました。当時私は美大生で油絵を描いてました。NYでは画家のロフトに間借りして手伝い等させてもらいながら滞在しました。
2ヶ月して7月末の父の誕生日に田舎に電話をしました。
「お前は今どこにおるんじゃ!」
「ニューヨークや」
「生きとるか死んどるか、どこにおるんかもわからん。心配しとったんやど。おばあさんには、どえろう叱られた」
父が心配していた事がわかって気持ちの折り合いがついて9月に日本に戻りました。
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NYにいた間、文通していたのが後のバカ夫です。愛に腹ペコで食らいついた感じです。最近NYに行きたいと思うのは、あの頃の自分と会話がしたいからかもしれません。
先週の三連休、父と次女で奈良に旅行に行ってきました。楽しかったです。父の背中を見ていて「オトウおんぶして」と飛びかかりたいと思いました(未遂)。
父と別れた後、やっぱり寂しさがこみあげました。横に娘が居ても父が恋しい。おんぶしてもらいたい。
罪悪感と怒りと寂しさは心の中の近い場所にある、というか「同じもの」が形を変えて表れているんじゃないかと感じてるんですが、今は父について"寂しさ"として表れる事が多いです。
私がアディクション(父の金で放蕩)を止めた事、父が継母と別居して一人暮らししている事等が影響していると思います。父に語りたい言葉はいろいろあるのだろうけど、「おんぶ!」という欲求になってます。
私の寂しさの察知者だったおばあちゃんは亡くなってしまいましたが、今は、先生が私を見守ってくださっている、それがありがたいなあと思っています。
美智子