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2011年04月25日
女性とアルコール依存症(34)ミーティングへの参加、ノートへの記録
(3)『あなたの経験を皆さんに話してみてください。他の人の経験をきいて、自分のものと較べてみてください』
1週に最低一回はグルーブ・ミーティングに参加してもらう。
私の治療グルーブの定員は10名である。ミーティングに遅れないよう、欠席しないようにすること("足をつくる"という)と、120分のミーティング中静かに座って他人の話に耳を傾けるようにすること("耳をつくる"という)が、私との治療的接触に不可欠な要素ということになる。
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ミーティングでは、過去1週間の飲酒行動や「潜在飲酒行動」(飲みたい渇望が異常に高まった経験)とそれに関連した心の動きが淡々と語られる。
この際、他人に対しても自分に対しても"本当のことを言う"ことが求められるのであり"飲まない"ということが求められているのではない。
グルーブに参加して間もない人はこのことがなかなか理解できないのだが、私への信頼(私が結果を求めているのではなく、彼女との情緒的接触を求めているのだという信頼)が増すにつれて嘘をつく必要が薄れてくる。
そして"真実"というものが、たまねぎのように何層にも分かれた構造をしていることに気づきはじめる。
こうした過程は、先にグループに参加している人の作業が、後からの人の作業を促進するといった性質のものである。
(4)『あなたが食べたもの、飲んだもの、会った人を毎日ノートに書き出してごらんなさい』
なかなか断酒できないでいる人、摂食行動異常(過食・拒食・嘔吐習慣)を伴う人、断酒後対人恐怖のひどい人には右のような指示を与える。
大学ノートの左端に、飲酒、摂食などの"行動"を、午前、午後、夕方に三区分して書き、余白にその時の情動体験、今それを書いている時に思い浮かぶことを書かせる。
ノートを書くように指示した人については、必ず別にノートを読むための面接時間を設け、何が書けて、何が書けなかったかを私とふたりで検討する。
ここまで来ると、もはや飲酒は単なる日常行動ではなくなる。たまに生じた飲酒"事件"は、その人に取って"酔い"がどのような意味と役割を持っていたのかを検討するための貴重な素材となってくる。
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