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2007年01月22日
猛り狂う娘:グリーフワークとは何か(3/3)
Sグリーフワークというものは今まで押さえてきた自分の悲しみや怒りを口に出すという作業です。
娘さんの言葉の中には、あなたからすれば甘えとしか思えないことが多いでしょう。そこには誇張もあるだろうし、時には嘘さえ含まれてるかも知れない。
でも、現在の彼女にはそれを語る必要があるのだから私たちは黙って聞いていた方がいいのです。
彼女の語りを批判したり抑制したりは無用です。親への恨みを語るとするなら、それにはそれなりの大切な意味があるのです。それをそのまま受け止めてくれる人たちを得ることによって、怒りはもっと静かな述懐に代ります。
そこには過去ではなく、現在の自分にまつわる様々な悩みや孤独や悲しみが、そして自分の未来に対する不安(将来への恐怖)があるはず。
それはもはや親たちに責任を押しつければすむというものではありません。
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そういうわけで、怒っている子どもが怒りの対象である親たちに直接それをぶつけることは極力阻止します。親への怒りは私たち治療者にだけ向ければいい。あなたの娘さんが「親に会いたくない」というのは、その辺のところを自覚しておられるからでしょう。彼女は私という第三者の居ないところではあなたに会いたがらないはずです。
前回の母娘セッションは、むしろグリーフワークから離陸するための第一歩だったのです。これからは歯切れのいい怒りのセリフですべての事にあたろうとしている娘さんの人間関係パターンを理解し、変化させるという作業に入ります。
その変化は最初に私との関係の中で起こります。それがやがて「私と母親」という集団との関係の変化へとつながり、最終的には私抜きでの母と娘という関係を変化させます。
この試みが成功するための障害はあなたの「聞きかた」にある。
娘の言い分をあなたは片端から甘えと受け止めてしまうので、その意味を聞き取ることができない。娘はそれにイライラする。それを見るあなたは「あんなに大切に、可愛がって育てた娘なのに」と思い、「娘はヘンになってしまった」「病気だ」と思う。それを見て娘は一層猛り狂うというわけです。
あなたには娘の声を「意味」として聴けるようになるための訓練が必要です。この種のオープン参加のグループでもいいが、出来れば他の家の娘や息子の声も聴けるようなグループ・ミーティングに参加されるのがいい。そして、娘さんの言うヒトマネではない「自分の考え」を作って行く。
東京まで遠いところにお住まいのようですから、そう頻々とは参加できないでしょうが、こうした私の考えかたを理解して頂くにはもっと私との距離をつめて頂く必要があります。
あなたに「聴く耳」が出来れば、娘さんの怒りは鎮まります。その時にはじめて、彼女は自分を困らせている本当の問題について少しずつ語ってくれるようになるでしょう。(終わり)
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2007年01月22日 15:28:[←ブログメインに戻る][←IFFトップページへ][↑ページ上端へ]