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2006年07月20日
子どもを可愛がれない(2/3)
(続き)
(S)あなた自身は姉さんにはわだかまりがないんですね?
(Q)姉をうとましいなんてこと思ったこともありません。小さいときから姉の後をおっかけてましたし、すべて姉の真似でした。
ただ姉のように頭が良くなかったので姉の合格した大学へ進むことははじめから考えていませんでしたが。
病気になったって姉は長いことそれを家族に秘密にしてきましたし、姉が自殺未遂で入院するまで姉こそ私の偶像だったのです。今でもそれは変わりません。
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(S)確かにお姉さまはしっかりしてらっしゃった。しっかりし過ぎてましたね。
お父さまの会社が労働争議で荒れたとき労組の人々が大勢で自宅へ押し寄せてきた。そのときお父さまはお留守で、呆然としているお母さまを押しのけるようにして会社の人々の前に立ったのは高校生のときのお姉さまだったと聞いています。
毅然と対応する女子高生を見て押しかけてきた人々は大人しく帰ったそうですね。ヒヨヒヨしているようでいて芯が強いんでしょう。しかし強いようで弱い。まとわりついてくる3歳年下の妹を押しのけられず、母親にも甘えきれない。母に甘えられず、反抗もできないのは、多分、お母さまが「不幸」に見えたからです。
お父さまがお仕事ばかりで、しかも気苦労の多い仕事で家庭にエネルギーが割けなかった。お母さまは寂しさに耐えていた。それが不幸に見えたのだと思います。
「不幸な母」は娘を引きつけて母・娘カプセルを作りやすいのですが、お姉さまの場合、いつもくっついている妹もいるのでカプセル化も充分でなかった。
彼女はお母さまを支えることは出来るのに、甘えることが出来ないから病気になったのです。大人になって有名企業に入社してから自分が取り落としてきたものに気づきだした。でも、それを訴えることができずにいるうちに心を病むという抜け道を見つけたのです。しかし引きこもりを続けるほどの図々しさもなかったので、結局妥協して元の「よい子」に戻ってしまった。(続く…)
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2006年07月20日 18:01:[←ブログメインに戻る][←IFFトップページへ][↑ページ上端へ]