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2006年06月28日

ヒステリー概念の解体(1/3)

image060628.jpg(Q)ヒステリー概念は解体されたということですが、変質者概念はその前に消されてしまったわけですね。現在の精神医学では、変質徴候とかヒステリー徴候とかはどんなところに位置づけられているのですか?

(S)変質徴候の多くはオナマトマニア(名称強迫)やオニオマニア(乱買癖)のような反復強迫行為ですよね。だから一部は「強迫性障害」の中に分類されますし、ズーフィリア(獣姦嗜好)やペドフィリア(小児性愛)のようなパラフィリア(性嗜好異常)に組み入れられます。

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 一方、ピロマニア(放火癖)やクレプトマニア(窃盗癖)には「分類不能な衝動統制不全」というところに場所を与えられているといったようにバラバラにされています。これらのうち一連のパラフィリアと衝動統制不全は「衝動統制」というところが通底しているので、そのうち一緒になるのではないでしょうか。

 パラフィリアを「性障害および性同一性障害」の中に位置づける現在のDSM第4版の分類は、どうみても無理があると思います。私としては、これら衝動統制不全の中に物質乱用も入れて「嗜癖」ないし「反復強迫行為障害」のような分類単位が望ましいのではないかと考えていますが。

 ところで変質者は主に犯罪者を説明したり特定したりするために作られた概念ですが、こちらの方は人格(パーソナリティ)の障害とされています。反社会性パーソナリティ障害がそれですが、ヒステリー徴候との絡みから言うと、境界性パーソナリティや自己愛性パーソナリティ、それに演技性パーソナリティなどとして診断されることが多いと思います。
 問題なのは「暴力の爆発性」など「エピレプシー(テンカン)」との関連が予測されるパーソナリティの偏りがDSM(診断統計分類)第4版(1994年)にはないことです。「エピレプシー(テンカン)」が精神医学の領域からはずれてしまったためですが、これはおかしい。間歇性爆発性人格というものが「特定不能の衝動統制不全」の中に置かれていますが、パーソナリティ障害の一型としてこれが位置づけられないのは不便です。
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木附ブログ

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2006年06月28日 11:37:[←ブログメインに戻る]←IFFトップページへ][↑ページ上端へ