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2006年04月27日
マッチョたち(1/2)
この2年の間にやってきた人の中には、ここに紹介した律儀なサラリーマンといったタイプの他にもいろいろな人がいた。医者も数人いたし、警察官も牧師もいた。格闘家を自称する人もいて、この人は怖かった。当時は私自身が会の進行役をつとめていたのだが、この男はDV法そのものに怒っていて、「あれで俺の息子(1歳)が取られてしまったんだ」と怒鳴った。男はこうしたとき、妻がどうこうと言わずにしきりに居なくなった子どものことを言う。
「女房は逃げてから母子寮に入って、今は生活保護を受けている。弁護士なんかもついてさ。俺の計算だとあの女のために月80万の税金が使われてるだよ。あんたたちだって、あんな法律を盾に家庭を壊すことに協力してるんだろう」
と言うので
「協力とはどういう意味?」
と尋ねた。
===
「あんたたち、自治体かなんかから補助金もらってんだろ」
「あなた、ここに参加するときに2万円払ったでしょ。この会はあの金で運営してるんですよ。税金は少しも使ってません。ところで奥さんはなぜ逃げたんです?」
「知るか!そんなこと。暴力といったって私はプロの格闘家だからね、まともにやるわけないでしょ」
「でも奥さん怖かったんじゃないの?強いて言えば何度くらい?」
「3度かな」。
どういうわけかバタラーに配偶者への暴力の頻度を訊くと、いつも3回という答えが返ってくる。結婚して30年という場合でも、この男のように1年たらずという場合でも。
「大声あげて手を出したというのが3回だったとしても、奥さんを不安にさせてたとか、怖くて声も出せないようにしたとか、子どもを預けっぱなしにして放っておいたというのはないの? あなた良く勉強してるようだから知ってると思うけれど、心理的虐待というのがあるの知ってるでしょ?」
と言ったら、矢継ぎ早の大声が止まった。それをきっかけに心理的虐待の説明をさせてもらってから隣の人へと話を移した。
2006年04月27日 14:54:[←ブログメインに戻る][←IFFトップページへ][↑ページ上端へ]
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