西尾和美メッセージ(1999年10月)

皆さんこんにちは。また、日本にやって参りました。今回は11月3日まで滞在する予定です。これから開かれるいろいろなワークショップや講座で、皆さんとお話しできるのが楽しみです。

まず、今回の最初のイベントは、「清里・リプロセス・リトリート」です。定員(35人)いっぱいの参加者が清里に集まる予定です。清里は空気もおいしいし、山や川、緑に恵まれたとても落ちつくところです。この季節は紅葉もきれいです。清泉寮につくと「ほっとする」「またかえってきた」「前に来たときから自分はどのくらい成長したかな」という言葉が自然と出てきます。

リプロセスという体験的な癒しの過程は、強い感情を伴うパワフルなものですから、ワーク中も、ワークの後も、自分のケアを十分にすることが大切です。心が動揺したなら、信頼できるカウンセラーに相談するなど、フォローアップをしっかりしてください。今まで自分がしがみついてきた信念がぐらついたとき、新しい成長が生まれる可能性があります。

つぎに、10月15、16、17日は日本嗜癖行動学会の第10回学会です。子どもへの虐待、妻への虐待関係の専門家または支援者の皆さんは、是非ご参加ください。嗜癖行動学会は、日本でも最先端のところをいっていると私は見ております。

特に10月17日は、家族の中の暴力についての公開シンポジウムで、シンポジストは、心理学者のメアリー・ハーヴィーさん、その夫で弁護士のオリバー・フォークスさん、それに斎藤学先生で、かなり興味深いお話とディスカッションが聞けると信じています。私はコメンテーターをつとめさせていただきますが、もし時間があれば、カリフォルニア州の「妻への虐待者」専門の裁判所についてもお話したいと思います。

このシンポジウムのため、私は、メアリーさん、オリバーさんと何回も話し合いを重ねてきました。お二人も皆さんとお会いできるのをとても楽しみにしていますので、専門家だけでなく、一般の方にも、是非参加していただきたいと思います。

つづいて、10月19日、26日、11月2日は、文京女子大学生涯学習センター(03-5684-4816)で講座をもちます。

15:00~17:00の部は、「心の傷をのりこえるカウンセリング」ということで、私の『アダルト・チルドレン 癒しのワークブック』(学陽書房)をもとに、心の傷の癒し方を教えるイントロダクションのコースです。

夜、19:00~21:00は、今度新しく出版された私の『機能不全家族-親になりきれない親たち』(講談社)をもとに、親という仕事、子どもの育て方について講義します。子どもの年齢に関わらず、現在親である人、これから親になろうとしている人たちに役に立ちます。

どちらの講座も、性別に関係なく、一般の方が参加できます。

また、10月20日(水)、21日(木)は、麻布カレッジで、女性のためのトラウマの癒しについての講義と、体験的な癒しのワークをします。
現在パートナーから被害を受けている人、子どもの時、大人から身体的、性的、精神的な暴力を受けて育った人、その支援者の皆さん、どうぞご参加ください。

10月23日(土)は、ウォン・ウィン・ツァンさんの素晴らしいピアノのコンサートと、アファメーション、瞑想、リチュアルなどを予定しています。
リラックスできるやさしい夕べにしたいと思っていますので、たくさんの方に来ていただきたいと思います。

10月30日(土)、31日(日)は、麻布教育センターで、2dayワークを行います。これは、泊まり込みの長いリプロセス・リトリートに参加できない方のために企画されたものです。清里のような環境は期待できませんが、短い時間の中にも濃厚な体験的なリプロセス・ワークをしたいと考えています。

そして、本のお知らせ。
10月15日に講談社から『機能不全家族–親になりきれない親たち』という本が出版され、10月20日には書店に並ぶということです。

この本は、今まで心に傷を負った人たちを治療してきた経験をもとに、「傷つくことをなんとか未然に防げないか」という私の思いから生まれた本です。

子どもとの健全な人間関係の築き方を中心にどうしたらよいかを具体的に述べてみました。私の大切な本のひとつですので、子どものあるなしに関わらず、是非、読んでみてください。

カウンセリングルーム
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Posted by nishio