西尾和美メッセージ(2006年1月)

本年もよろしくお願いいたします。

新しい年になりましたが、私の住むところは大雨に見舞われ、あちこちで川が氾濫しました。おかげで、大晦日は近くの木が倒れ停電の中で過ごし、サテライトで送られてくる紅白歌合戦も見ることができませんでした。いろいろな道も閉鎖になっていましたが今は大丈夫です。

昨年は、インドシナ海の津波の波紋、ハリケーン・カタリナ、パキスタン地震などがあり、大きな災害の悪影響からいまだに回復していない人たちがたくさんいます。イラク戦争も、選挙はあったもののまだまだ油断できない状況にあります。こういう状況の中での、北カリフォルニア州の今回の豪雨ですので、周りの人達は、ピリピリしています。私のところへも災害メンタル・ヘルス援助の要求が来ましたので、シェルターに避難している人たちや、赤十字のサービスセンターの援助にボランティアとして行ってきました。

センターでは、赤十字などの係りの人がペーパー・ワークをするのを待っている人々に声をかけ、災害についての話を聞いたり、セルフケアの仕方などを話しました。約25人の方たちと話しましたが、どの話も、胸が痛くなるような話でした。
ほとんどの人が、持ち物の全てを失い、家やアパートが水浸しで行く所がなくなったりして、途方にくれて涙を流していました。親身になって話を聞いてもらえるのがとても励みになったようです。
メンタル・ヘルスの援助が、これほどうれしがられるものかということを、じかに身をもって経験し、本当に必要なことだと改めて感じました。災害はいつどこで起こるかわかりません。日本でも、もっとこれからメンタル・ヘルスの援助者の訓練が必要だと思います。

そこで、2006年5月3~4日に、日本女子大学で、「災害メンタル・ヘルス支援」のワークショップを今年も行います。昨年の9月に行った時、参加者の皆さんから、もっと実際のプラクティスをする時間を設けてほしいと言う希望が出ましたので、今回は2日間のワークショップをすることになりました。
一日目は、理論偏で、前回とほぼ同じものです。二日目は実践偏です。前回出られた方も、もう一度復習の意味で、又出られるとよいと思います。その場合は、再履修部分は半額になります。理論偏を終えた人のみ実践遍の参加ができます。

このワークショップは、私と、アライアント国際大学(AIU)/臨床心理学大学院(CSPP)と共催で行います。ここで得た単位は、将来設置される「家族と子どもセラピスト資格試験」への時間数として数えられる予定です。

費用は、一般の方で2日間とうしの場合¥38,000、一日だけの場合は¥20,000です。「日本家族と子どもセラピスト学会」(JAFCT)会員、または一般大学院の学生は、2日間とうしで、¥34,000、1日の場合¥18,000、AIU/CSPPの学生は2日間とうしで¥10,000、一日だけは¥6,000です。
「日本家族と子どもセラピスト学会」に入会希望の方は、JAFACTまでお問い合わせください(jafact@iff.or.jp)。

私の一番大きな二ュースは、この程、アライアント国際大学(AIU)/カリフォルニア臨床心理学大学院(CSPP)にコンサルタントとして、又、名誉教授として戻ることになったことです。斎藤学先生とともに創立したこの大学院に再度関わることになり、少しでも貢献できればと気持ちを新たにしています。
まだ新しい大学院ですが、実践を重視した本当に実力のあるセラピストを育成し、実際に起こっている日本人の心の問題に対処できる人を世の中に送ることが使命です。この大学院修士課程の専門は、‘家族と子ども’です。本校はカリフォルニア州にあり、サンフランシスコ・ベイエリア、フレズノ、ロスアンジェルス、サンディエゴなどにキャンパスがあります。アメリカで、最も早く設立された臨床心理学専門大学院が母体の一つです。

昨年はじめて、修了生を世の中に送り出しました。皆さんはとても優秀な方でこれから先がとても楽しみです。いろいろな面でかなり厳しかったと思いますが、この大学院で学んだことで、実力もかなりついており大きな自信になっていると思います。

自分で率先して勉学ができる人、家族と子どもの臨床心理学に興味のある方、苦労しても先駆者として実力のあるセラピストになり、現実に困っているたくさんの方々の援助をしたい方、すでに臨床心理学関係の仕事についていてもっと勉強したい方など、ぜひ一緒にこの大学院で学んでいきましょう。
精神療法の先進国であるアメリカの最新のセラピー技術などを、いち早く学生に伝えて行きたいと思っております。私も、これからますますプログラムの改善がなされ、素晴らしい大学院になるよう微力ながら努力をしていく所存です。入学を希望される方は、AIU/CSPP日本プログラムのホームページをご覧ください。

1月には、私がコンサルテーションを行っている、北海道の‘むぎの子学園’のスタッフやお母さん、お父さんたちが私の家にいらっしゃいました。17人の方々は、サンフランシスコでの施設の見学を終え、ワイナリーに立ち寄り、そして私の家で夕食をご一緒させていただきました。皆さんとても熱心に自分のことを見つめ改善に努力をしていらっしゃいました。又今年も秋に‘むぎの子学園’でワークショップが行えるのを楽しみにしております。

1月の半ばには、私と勉強をつづけたいと言う方々のグループが、こちらに研修にやっていらっしゃいます。これは、シーランチと言う所にある私の海の家で行うつもりです。セラピーの技法やスーパービジョンを予定しています。

2月には、ボリナスという海岸に、1週間ほどメディテーションのリトリートに行って体と心を休めてくるつもりです。

4月30日には、こちらを出て、5月1日に日本に到着する予定です。春の訪日は、5月1日~5月31日までです。又盛りだくさんの予定が入っております。
5月3~5日の日本女子大学で行われるファミリー&チャイルド研究所と、AIU/CSPP共催の「災害メンタル・ヘルス支援」のワークショップを皮切りに、5月5~6日の新宿住友ビルで行われる「日本家族と子どもセラピスト学会」大会、5月10日のIFF主催の麻布「女性のためのトラウマ講座」、5月14日のIFF主催の「福岡ワンデイ・ワークショップ」、5月20~21日のIFF主催の麻布「ツーデイ・ワークショップ」(Tel. 03-5575-0913)、5月26~28日のSayaSaya主催の「石垣島ワークショップ」(Tel.03-3800-4380)、5月29日の文京学院大学での講座などがあります(Tel. 03-5684-4816)。

では、本年が皆様にとってよい年となりますよう祈っております。

カウンセリングルーム
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Posted by nishio