西尾和美メッセージ(2000年11月)

皆さんお元気ですか。
ワークやイベントいっぱいの日本での毎日でしたが、無事アメリカにもどってきました。
日本滞在中お世話になった方々に、心から感謝いたしております。

清里でのワークショップは少人数でじっくりリプロセスが出来て、贅沢なワークが出来ました。麻布と広島のツーデー、夜二回の「女性のトラウマとケア」のワークもとても有意義だったと思います。札幌のむぎのこ学園でのワークでは、参加者の皆さんにとても感動しました。

文京女子大生涯学習センターでの「人間関係を良くするコミュニケーション」講座では、健全な人間関係の作り方を学ぼうとしている皆さんの熱気がひしひしと伝わってきました。

多くの人達が自分のトラウマに直面し、真剣に取り組んでいる様子を見て、とても心強く思っています。
トラウマの概念は決して流行ではなく、これからもその影響力については研究され続けて行くと思います。

私たち人間は生まれ持った気質や遺伝子、それに育つ環境や人間関係そして自分の意志や選択がお互いに関わり合いながら性格をつくりあげていきます。
環境、人間関係、意志、選択を変えることで生理学的に脳に影響を与え、生まれつきの気質にも変化をもたらすことが最近の研究でわかってきています。
自分は生まれつき”はにかみや”だから、などと諦めてしまわないで、自分の持つ可能性を精いっぱい広げていきましょう。人間はテレビの音のボリュームと同じで、テレビの本体そのものが設定する以上はボリュームは上がりませんが、その間でかなりの音量の幅があります。自分から自分の可能性を限ってしまうのはやめましょう。

過去に起こったトラウマそのものは変えることは出来ませんが、その意味を変えたりストーリーを変えたりすることは出来ます。トラウマをやり直し、健全な人間関係を、例え疑似的にでも体験することで、脳に違ったメッセージを送ることが出来ます。新しい体験は脳や体の細胞に記憶され、あなたの人間の幅を広げます。あなたの行動言語の可能性の範囲を広げてゆきます。
これからも一緒に少しずつ癒しのワークを続け、人間として生長してゆきましょう。

来年の春は日本に行かない予定です。その代わり、8月のバリ島でのリプロセス・リトリートのあと、9月、10月と長い間訪日するつもりでいます。
2001年9月の後半に、アライアント大学のCSPP大学院(臨床心理学専門の大学院で、実践に重点を置く)の日本語プログラム(アメリカの修士号が取得できます)が始まる予定です。CSPPはアメリカで一番最初に臨床心理専門の学科大学院として発足し、WASCとAPA認定を受けている定評ある大学院です。

アメリカはこの分野では日本より20~30年進んでいると言ってもよいでしょう。このプログラムが、専門家として実際に役に立つ精神療法家を育てていく手助けになれば幸いだと思っています。
12月の終わりか2001年の始め頃までには募集要項をインターネットに載せることが出来ることを願っています。
カウンセラー、サイコセラピストになりたい人、自分の心の成長を願う人、将来心理学関係の仕事をしたい人で、忍耐力のある方は、選択肢の一つとして御考慮下さい。

3年間のプログラムで、働いている人でも学べるようなカリキュラムになる予定です。資格は今のところ学士号を持っていること(学部は問わない)やコンピューターを持ち、インターネット等が使えることなどです。
ベーシックな英語力はあったほうが有利でしょう。また臨床心理に興味があり、その分野で仕事をしたりボランティアをしたりワークショップに参加したりしている人達や、他の分野で人生経験が豊富な人達が優先されるのではないかと思います。自分一人でも率先して学習できる人を望んでいます。
詳細は分かり次第私のこのコーナーや他のIFFインターネットでお知らせしてゆくつもりです。

カウンセリングルーム
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Posted by nishio