2017年01月の一覧

« 2016年12月 | メイン | 2017年02月 »

2017年01月19日

日本礼賛と金メッキ(1)

 新年明けましておめでとうございます。
 本年もどうぞよろしくお願いいたします。引き続き、このブログにおつきあいいただけると幸いです。

年賀状について

 みなさんはどのようなお正月を迎えられたでしょうか。年賀状はちゃんと12月25日までに出されましたか?

 私は今年も秋頃から何かとあって、名簿整理さえできず、またまた年賀状をサボってしまいました。
「2年続けて」というのは初めてです。今は「どうにか寒中見舞いでも」と考えています。

 とは言え、そもそも年賀状を出さない人も増えていると聞きます。メールやLINEなど便利なツールがいっぱいでき、日頃から手紙を書くという習慣そのものが無くなりつつあります。

「時間とお金をかけて、何年も会ってもいない人に出す年賀状なんて意味があるのか?」とおっしゃる人もいます。
 確かに「そんな薄い縁なんて無いのと一緒」と考えることもできますね。

 でも私は逆に考えています。小中学校の同級生や、大学時代のクラブの仲間、仕事をきっかけに出会った気の合う人・・・。時が経って生活が変われば、なかなか会う機会が無いこともたくさんあります。

 けれども、みなかけがえのない人生のなかで出会い、同じ時を過ごした仲間です。忙しい毎日のなかで、なかなか会うこともままならないのであれば「せめて一年に一度のやりとりだけでも」と、年賀状の存在意義を感じています。

日本最古の年賀状は?

 常日頃はいわゆる保守派なものを批判するようなことを書くことが多い私ですが、実はわりと日本の伝統的なもの、古いもの、昔からの習慣、文化・・・そんなものが大好きだったりするのです。

 年賀状博物館によると、日本で「年賀の書状」が取り交わされるようになったのは、7世紀後半以降。その出し主は不明のようですが、平安後期に藤原明衡がまとめた往来物(おうらいもの・手紙文例集)「雲州消息」には、年始の挨拶を含む文例が収められていることから、少なくともこの頃には、貴族階級の中には、離れた所にいる人への「年賀の書状」が広まっていたと考えられているそう。

[←ブログメインに戻る][←IFFトップページへ]↑ページ上端へ

2017年01月25日

日本礼賛と金メッキ(2)

 そんな日本の伝統や文化を愛する私ですが、年末にちょっと考えさせられる新聞記事を読みました。

「『日本スゴイ』ブームを切る」という、『東京新聞』(2016年12月23日)の記事です。
 ネットなどでも話題になったようなので、ご覧になった方も多いかもしれませんが、今、改めて読もうとしても残念ながら『東京新聞』のウェブサイトでも全文は掲載されておりません。

記事の内容は

 簡単に記事をご紹介しますと、出だしは「2016年のメディアは、伝統文化からハイテク技術まで『日本スゴイ』との賞賛であふれかえっていたがその評価は妥当なのか? どうして今、『日本スゴイ』ブームなのか? 社会の閉塞感の裏返しか、自信回復の表れか、はたまた排斥主義や偏狭なナショナリズムの反映か?」との問いかけから始まっています。

 そして、この「日本スゴイ」ブームの起点は3.11であるという「ヘイトスピーチと拝外主義に荷担しない出版関係者の会」事務局の岩下結氏の「原発事故によって日本の技術がこてんぱんに打ちのめされたが、いつまでも引きずっていたくない。被害妄想からまず嫌韓本が広まった。これが批判を浴び、置き換わる形で15年ごろから日本礼賛本が目立ってきた」というコメントを紹介しています。

 さらに第一次安倍内閣(2006年)が「愛国心」を強調していたことを指摘したうえで、戦時中にメディアがこぞって日本礼賛に走ったことを例に挙げ、「いつか来た道」を歩むことになるのではないかとの警鐘を鳴らしています。

 そのうえで、「社会が閉塞する中で、日本をポジティブに紹介してくれる番組を視聴者が選ぶ状況になっている」(上智大学の音好宏教授・メディア論)や「一人一人が大切にされていると思えるような社会になれば、『日本スゴイ』なんて言わなくても済むようになるはずだ」(上智大学の中野晃一教授・政治学)などのコメントを紹介し、「『日本スゴイ』ブーム」は、「自信のなさの裏返し」という主張を紹介しています。

極端に揺れ動く

 みなさんはどう思われるでしょうか。

 個人的には「『日本スゴイ』ブーム」の背景については、いろいろな考えがあると思います。ただ、この記事を読んで私が感じたのは、「確かに日本人は『右から左へ』とか『善から悪へ』とか『大好きから大嫌いへ』というように、極端に揺れ動く傾向のようなものがあるなぁ」ということでした。

 極端から極端へ動きやすいというか、振り幅がとても大きいというのでしょうか。

[←ブログメインに戻る][←IFFトップページへ]↑ページ上端へ