地域の再生と地域猫(6/8)

このシリーズの最初の記事へ

image_081105.jpg 商店街の店同士のご近所づきあいも盛んになりました。
「ミーちゃん見た?」を合い言葉に、ミーちゃんの話題を通して、さまざまな会話が繰り広げられるようになったのです。

通行人の方々を始め、あちこちからキャットフードが美容院に届くようになったことも、ご近所づきあいを促しました。
あまりにも大量のキャットフードが届くので、美容院の人はミーちゃんにご飯をあげている他の店にも配りました。

すると、今度は配ったお店の人が「ミーちゃんファンのお客さんが置いて行ったから」と果物を届けてくれたり、「市場で安売りしてたから」と、いろいろな物を分けてくれたりするようになりました。
また、ミーちゃんの避妊手術をした金物屋さんは、旅行のお土産やケーキを持って美容院に遊びに来るようになり、ミーちゃんを発見した女性は時間があると美容院に立ち寄るようになりました。

===
人と人をつなぐ求心力

美容院では、そうして各店から集まった「お返し」をまたキャットフードを持って来てくれた人たちにお裾分け。

「ごちそうさまです」
「また寄ってね」

「この前はありがとう」
「どういたしまして」

ついこの前まで素通りしていた人たちの間で、そんなやりとりがごく普通に行われるようになったのです。

さらに商店街の店同士では、駐車場の貸し借りや、お互いの店の前を掃除し合う風景なども、以前より見られるようになりました。

ミーちゃんが人と人とをつなぐ求心力となったのです。まさに地域を再生させる地域猫のカガミ!

“世話される弱い存在”が与えた幸せ

今回の一件で分かったこと。それは長年、一方的に世話をされてきたように見えたミーちゃん、自分では何もできないミーちゃんに、「世話をする側の方が多くのものをもらってきていた」ということでした。

世話をしているつもりの強い存在の方こそが、ミーちゃんという“世話すべき弱い存在”から、大きな大きな生きるエネルギーをもらい、ミーちゃんがいるというただそれだけで幸せを感じることができていたのです。

だからこそミーちゃんは、地域をつなぎ止めるほどのチカラになり得たのでしょう。

これは生命存在の真理にも迫るものすごいことです。(続く…

カウンセリングルーム カウンセリングルーム カウンセリングルーム

Posted by iff