沖縄の現実(3/3)

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「観光コースでない沖縄」ツアー

image071018.jpg 思えば私が、沖縄という土地を訪れたきっかけは、高文研という出版社が行なっている「観光コースでない沖縄」という沖縄戦と沖縄の今を知るツアーに参加したことでした。

ツアーでは、ひめゆりの塔や摩文仁の丘など、一般的な戦跡だけでなく、ガマ(沖縄戦のときに住民達が避難した自然の洞窟)に入り、今も散らばる遺品や遺骨と体面したり、米軍基地や日本の「思いやり予算」で建設・運営されている米兵の宿舎なども見たりもしました。

夜は「子どもの声がうるさい」と日本兵に言われ、自らの手で子どもを殺めるしかなかった母親の苦悩、銃剣とブルドーザーで農地を取り上げられた農民の嘆き。今も続く、米軍による暴行事件や基地が近いために起こる事故の報告など、当事者の方々からさまざまなお話を聞きました。

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こうした沖縄の現実から目をそらし、日本における米軍基地の70%を押しつけている私たち本土の人間の残酷さをまざまざと感じさせるツアーでした。

そして、そんな過酷な歴史と背景を知ったからこそ、それでも明るく前向きに生きようとする沖縄の人たちと、それを支える沖縄の自然に心惹かれました。過酷な現実をきちんと見つめながら「ひとりひとりが夢をかなえようとしている島」に魅力を感じたのです。

沖縄だけは「ジャケ買い」せずに

本来は内容が勝負のはずの本やお菓子までもが「ジャケ買い」されているこのごろ。沖縄のことだけは「ジャケ買い」したくないものです。
ここのところ、もっぱら心と体を休めるために沖縄を旅行している私ですが、旅から帰るたびに、かつて読んだ沖縄関連の本を取り出しては読み返したりしています。

沖縄の歴史を知りたいと思われる方は、『観光コースでない沖縄—戦跡・基地・産業・文化』(高文研)や『だれも沖縄を知らない 27の島の物語』(筑摩書房)などを手にとってみてください。
リゾートアイランドとは違う沖縄の顔を知ると同時に、なぜ沖縄の人たちが教科書の記述にあれほどまでこだわるのかが、きっと分かるはずです。

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Posted by iff