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1968年以来進めてきた精神医学臨床の中から、一定の介入方法PIASを導き出してみました。
これは、嗜癖者を含む家族への危機介入に劇的な効果を発揮するものです。
今回は、私が日常の臨床で駆使している技法とその理論的根拠を次世代の臨床家(ないしその候補者)たちに紹介します。
後半の3回では、参加者から症例を募集し具体的運用について演習を行うつもりです。
興味をお持ちの方々の聴講を歓迎します。
※内容は順次ホームページに掲載いたします。
※カリキュラムは進行具合により変更されることがございます。アイエフエフホームページやお電話でご確認ください。
1(1月8日)アディクション臨床の本質 | 2(1月15日)CBT(認知行動療法)とアディクション臨床 |
アルコール外来での会話 アルコール依存と性倒錯 アディクションという隠喩 |
アディクションにおける感情と思考 気分障害とアディクション CBTはなぜ必要とされたか 感情放任のスキル 自動思考とリダンダンシー 自動思考の修正 |
3(1月22日)DBT(弁証法的行動療法)とアディクション臨床 | 4(1月29日)言葉と関係 |
衝動と自己意識 自己の分割とマインドフルネス何が「弁証法的」なのか 弁証法と逆説 衝動制御障害としての境界性パーソナリティ 自殺衝動の統制スキル |
コミュニケーション理論の要点 関係におけるパワー 逆説と対抗逆説 ゲーム(勝負)としての治療 戦略的セラピーにおける戦略と戦術 家族療法という「建築」 家族療法と治療目標 |
5(2月5日)コミュニケーションと意識 | 6(2月12日)補講(1) |
伝達は状況と意識レベルに依存する 解離学習とイメージ誘導 チューニングとぺーシング |
補足と質疑応答 |
7(2月26日)補講(2) | 8(3月5日)演習(その1) |
補足と質疑応答 | 症例:不機嫌で挑発的な患者の治療導入 |
9(3月12日)演習(その2) | 10(3月19日)演習(その3) |
応募症例 | 応募症例 |
■家族パラドクス 〜アディクション・家族問題 症状に隠された真実
斎藤学著(中央法規) 1,260円(税込)
→ご購入希望の場合は、[こちら]やお電話(03-5575-3764)でご注文いただくか、アイエフエフ3階書籍販売窓口でお求めいただけます。
「治療者のくせに治療しない」というパラドクスの中に私が身をおく理由は、「苦しいはずの症状を手放そうとしない」という患者側のパラドクスに無理があるのを承知しているからである。
パラドクスを支えようとリキんでいる患者を脱力させれば私の仕事は「自動的に」成功に向かうはず。
それにしても患者と呼ばれる人々は、なぜ症状行動にしがみつくのか。おそらく症状が患者から「患者を取り巻く人々(特に家族)」へのメッセージになっているからだろう。
アルコール依存患者は「俺にかまうな」と口で言い、路上で寝込むという行動をとおして、「助けてくれ」と叫んでいる。
温和で従順な摂食障害者は「はい、わかりました」とニコニコ顔で言い、過食嘔吐サイクルという無言行の中で愛着対象への憤怒をぶちまけている。
父母の不仲を心配する息子が非行にはしり、あるいはひきこもり、母を最も気遣う娘が母を毛嫌いするかのように近寄ろうとしない。
思うに家族は、無言のメッセージが飛び交うところ、パラドクスの塊だ。
しかしそこにはメッセージに固有の文法があり辞書がある。これらを用いて不可解と思われる謎に挑むことも不可能ではなかろう。
治療者としての私はこんなことを考えながら仕事にあたっている。
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