
心身に有害な刺激を与えるものを一般的には「ストレス」といいますが、その刺激が心身に非常に強烈だった場合、たとえその場面が過ぎ去ったとしても、そのときに感じた恐怖や不快といった感情をありありと感じ続けることがあります。
これが「トラウマ(心的外傷)」といわれるものです。
またトラウマによって引き起こされた精神的な変調を「トラウマ反応」といいます。
トラウマの歴史的研究をみると、第一次世界大戦での砲弾ショック、第二次世界大戦でのナチスの強制収容所で生き残った人々、ベトナム戦争帰還兵などでトラウマ反応が報告されています。
また、この数年間で日本においては、地下鉄サリン事件などの犯罪や阪神・淡路大震災などの自然災害の報道とともに、トラウマについて多くの方がその言葉を耳にすることが多くなったと思われます。
更に深刻ないじめや両親からの虐待やネグレクト、夫婦間暴力の目撃者になることでも、その体験はトラウマとして位置付けられ、トラウマ反応に苦しむこともあります。
今回の特集では、トラウマについて解説していきます。
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