境界性パーソナリティ障害(BPD)ご家族や周囲の方へ(2/2)

家族がカウンセリングを受ける意味

よく

  • 「本人は全くカウンセリングを受けるつもりはありません」
  • 「家族だけが相談していてよくなるのでしょうか」

という質問を受けます。
ご家族が、「本人さえ治療にかかり良くなればいい問題だ」と考えることはよくありますが、実際は本人にとってご家族は一番の援助者です。

『境界性パーソナリティ障害』の方のご家族がカウンセリングを受けることは2つの視点から意味のあることです。一つは、『境界性パーソナリティ障害』のご本人の治療のためであり、もう一つは家族の一員であるご自身のケアのためです。

『境界性パーソナリティ障害』のご本人のみならず、ご家族が安心して治療に邁進し、努力に見合った成果が得られるようにお手伝いさせていただくことが私たちの願いです。
本人の治療のためにご家族の力が必要です

本人の治療動機づけ:

『境界性パーソナリティ障害』の方と家族や周囲の方は、明らかに物事を異なる見方で捉えます。
本人は、理解されず苦しんでいるのは自分で、家族や周囲の人に問題があると感じ、どれだけご家族が説得しても治療を拒否することがよくあります。

カウンセリングでご家族が本人の感情や行動を理解し、関わり方を学ぶことによって、『境界性パーソナリティ障害』のご本人の治療動機づけ、治療導入につながります。

本人の治療継続:

相談室『境界性パーソナリティ障害』の方の治療は、何よりも「継続」することが大切なことです。
カウンセリングを長期間続けることによって、多くの方はその機能全般を改善させることができます。
しかし、一度治療を開始しても「あのカウンセラーは分かってくれない」「どの医者も自分の願う治療をしてくれない」と訴え、治療が中断することもよく起こります。

この訴え自体が『境界性パーソナリティ障害』の症状であることをご家族がよく理解し、カウンセラーに相談しながら本人に振り回されず一貫した対応をすることが、本人の治療継続に役立ちます。

本人の治療効果:

『境界性パーソナリティ障害』の治療を継続し、本人が安定した生活を送るための必要な変化を成し遂げるには時間が必要です。
本人の治療を支えるために家族にとって大切なのは、本人がどんな治療をしているのか、なぜそれを行うのか、危機介入の判断(自傷・自殺企図の緊急対応)も含めて治療の方向性や優先順位を定め、快く質問に答えてくれる信頼のおける治療者(医師やカウンセラー)を見つけることです。
そうすることでご家族自身が安心して本人の治療を見守ることができます。

またカウンセリングによって、ご家族自身が、『境界性パーソナリティ障害』の正確な知識、家族内の適切なコミュニケーションの手段、新しい対処行動などを獲得することも、本人の治療効果を上げるのに大変有益です。
ご自身をケアすることが大切です

『境界性パーソナリティ障害』の適切な知識の獲得:

カウンセラーとともに、本人の心理状態、行動の理由などを検討し理解することによって、これまで『境界性パーソナリティ障害』に振り回され苦しんでいたところから、徐々に冷静な自分を取り戻していきます。

そして自分の関わり方や適切な距離の取り方によって本人との関係を改善できること、そして何よりも自分に力があることを認識していただきたいと思っています。

自責感からの解放:

『境界性パーソナリティ障害』は決して家族の責任ではありません。(→『境界性パーソナリティ障害』の原因
本人から責められたり周囲からの誤解で過度に自責感を感じている場合があります。また「家族がこの病気を引き起こしたなら家族が治すことができる」と考えてしまってご家族が本人の攻撃に耐え続けていることもありますが、本人のためにもなりません。ご自身を責めすぎてはいないか、カウンセラーとともに見直すことが大切です。

自分の感情や欲求の受容

『境界性パーソナリティ障害』の方との関わりを再構築するためには新しいコミュニケーションスキルを獲得していくことが必要です。
しかし、それを行うことは考える以上に難しいことです。

「できなかったのはどうしてか」「どのように考えると実行できそうか」と、ご家族自身も自分の感情をモニターし、自分自身の思考パターンを自覚する必要があります。
そのことによって、ご家族も自分の欲求や感情をより認識することができるようになり、身体的、精神的にも健康でいられるようになります。

また、家族のこうした姿勢は、『境界性パーソナリティ障害』の本人が自分の治療を継続し、自分の欲求や感情を認識する力をつけることにも役立ちます。

IFF・CIAP相談室より

『境界性パーソナリティ障害』の方がご家族や身近にいらっしゃる場合、その方々がどれほど混乱した大変な日々を送っておられるか・・・
たとえどれほど愛情深く協力している家族であろうとも家族の機能を維持することが非常に困難であるか・・・
これまでの多くの『境界性パーソナリティ障害』のケースから実感していることです。
当相談室では『境界性パーソナリティ障害』のご本人に対してはもちろん、その方を取り巻く家族や周囲の方々に対してもカウンセリングを行っております。これまで重ねてきた実績を元に、心の問題や状況の改善に総合的に取り組み、少しでも皆様のお手伝いができればと思っています。皆様のご利用を心よりお待ち申し上げます。

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