境界性パーソナリティ障害(BPD)(6/7アプローチ)

アプローチ

症状を抑えるという点では、対症療法的ではありますが薬物療法がある程度効果があることもわかっており、ほとんどすべての患者がなんらかの薬物療法を受けているという報告があります。

アプローチの一例として、昨年弊社相談室がワークショップを主催した弁証法的行動療法(DBT)の中で指摘されているアプローチを紹介します。

治療を台無しにしがちな行動の減少

お皿を持った女性境界性パーソナリティ障害の人は、感情のジェットコースターに乗っているようだ、と言われるほど情動が不安定であり希死念慮が高まることも多く、安定した治療を続けることを困難にするような行動を取ろうとすることもあります。
境界性パーソナリティ障害の人の治療段階にもよりますが、入院といった環境調整から入ることが必要なこともあります。

IFF相談室では、医療機関とも連携し、それらの判断も含めてサポート体制を構築しております。

スキルを高める(認知行動療法など)

情動の調節や、苦痛への耐性、対人関係能力の向上など、社会適応訓練(SST)なども含めたスキルの向上が必要になります。
認知行動療法は、現在第三世代に入ったと言われ、マインドフルネスの有効性などが指摘されています。自分の考えと感情を確認していけるようになること、そしてそれらとどのように付き合っていくのかを決めていくことも必要な要素になります。

治療を妨げる行動の減少

治療者への巻き込み行動や、家族や他の人を巻き込んで治療を妨げようとする行動は減らしてもらう必要があります。

治療の中では変化の必要性が確認されることもありますが、どんな好ましいとおもわれる変化さえもそれ自体が脅威と感じられることがあるのです。
それをどのように進めるかも、治療者と被治療者の間で合意しながら進めていく必要があります。

また、その他重要な点の一部を以下に示します

枠組み

コーヒーカップ相談の場所、時間、ペース、許されない行動など、治療を進めていくうえでその枠組みを設定、維持していくことは大切なことです。
枠組みは、時期によって変化するものですし、それ自体の話し合い自体が治療上で必要であるとともに、有益になることもあります。

限界設定

来談者は自分の限界を感じて来室されることが多いのですが、同じく治療者にも限界はあります。その限界をモニターしながら進めていくことが必要です。
限界を超える状況が解決されることなく続けば、それ自体が誰にとっても好ましい結果を引き寄せます。

接し方のコツ(例)
  • 「変らないスタンス」が何よりもの支えになる。
  • 援助するさいにも「限度設定」をする。
  • 受容や共感するさいにも、「冷静さを忘れない」。
  • どうしたらよいのかは、本人に考えてもらうことを優先する。
  • 自殺企図などには、「行動制限」で対処する。

(ロレーヌ・ベル著 井沢功一朗他訳 『自傷行為とつらい感情に悩む人のために―ボーダーラインパーソナリティ障害(BPD)のためのセルフヘルプ・マニュアル』2006年 誠信書房)

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