自助グループについて

自助グループについて

自助グループとは?

花弊社のホームページの中でも、特に自助グループの検索ページは大変人気で、多くの方にご覧いただいています。誠にありがとうございます。

自助グループ(self-help group)とは、何かしらの問題や悩みを抱えた人が、同じような問題を抱えている人とつながり、運営している集団のことです。アルコール依存症、ギャンブル依存症、アダルトチルドレン、摂食障害・・・など、さまざまな自助グループがありますが、いずれの場合もその問題の専門家にグループの運営を委ねないで、自分たちの力で運営していることから「自助」といいます。

参加するしないは、個人の自主性に完全に委ねられており、メンバー間の平等性が強調されていたり、メンバーの匿名性が重視されていることなど、メンバーの「安全」が慎重に配慮されています。

なぜ自助グループのご紹介をしているのか

花弊社ではIFF・CIAP相談室において専門家のカウンセリングをご提供しています。
にもかかわらず、なぜホームページで自助グループのご紹介をしているのか!?と思われた方もいらっしゃるでしょう。

それは、当相談室のカウンセラーは、長年のカウンセリングの経験から、“問題の解決”や“トラウマからの回復”には、「自分をサポートし、励ましてくれる仲間の存在がとても重要だ」ということを、実感として分かっているからです。

カウンセリングを進めていくと、多くの人が、自分の生き方や人との関係が、自分の“問題”や悩みと関係していることに気づいていきます。そして、生きづらかった自分の考え方や行動パターンを見つめ直し、ありのままの自分を受け入れられるようになると、“問題”や悩みの捉え方が変化したり、“問題”そのものが解決したりし、楽になっていきます。その結果、必然的に、今まで自分の周囲にいた人との関係性が変わっていきます。

しかし、こうした変化は、直線的ではなく、行きつ戻りつ時間をかけて、らせん階段のように進んでいくもので、とてもしんどいプロセスでもあります。その時に、自助グループで、自分と同じように自分の“問題”に向き合っている仲間、もしくは少し先に回復している仲間の存在があるととても勇気づけられます。仲間からヒントを得、乗り越えていく力をもらっているクライアントをたくさん見ています。

カウンセリングの最終的なプロセスでは、自分にとってより居心地の良い新たな人間関係を築こうとする、もしくは自然とそういった人間関係ができてくる、といったことも起こってきます。安全な場で人の話を聞き、自分のことを話し、自分が受容された、という体験は大きな力となります。新たな人間関係を築こうとする場合にも、自助グループは、安全な場を提供してくれる可能性が大いにあります。

自助グループとカウンセリングとの違いは何か?

ですので、自助グループは、カウンセラーにとってもカウンセリングのサポートをしてくれる心強い存在(リソースの1つ)、なのです。とはいっても、カウンセリングと自助グループの併用が不可欠だ、とか、自助グループに参加することが“問題の解決”や“トラウマからの回復”に必須である、ということではありません。

当相談室のカウンセラーは、必ずしも自助グループに参加するように促すわけではありません。それは「安全感」の感覚が、人によって違うからです。

問題の大きさと回復の段階で見極めて

「安全感」とは「自分は受け入れられている」「ここは私の居場所だ」という感覚です。そして、この安全感は、それぞれが抱えている“問題”の大きさによって違いますし、回復の段階によっても変わってきます。

あまりにつらい体験をしてきた方は、カウンセラーとの1対1の場面であっても、最初はなかなか安全感を感じることはできません。そして、カウンセリングの場面では安全感を感じられるよう回復してきても、複数のメンバーが集まる自助グループにはなかなか行きづらいといったことも当然ありえます。

人は安全感の中でしか、自分の話をすることはできないものです。自助グループに参加しても、まだ回復の進んでいない早すぎる段階では、トラウマの回想などという危険な作業には入れないものです。そうした場合は、自助グループに参加すること自体にこだわる必要は全くありません。ご自分が安全感を感じられるカウンセリングの場を大切に、ご自分のケアをしていただきたいと思いますし、それがベストであると考えます。

自助グループでの人間関係とカウンセラーとの関係との違い

椅子自助グループのミーティングは、「言いっぱなし、聞きっぱなし」がルールで、参加に際しても本名を名乗る必要はありませんので、個人情報が外に漏れることはありません。安全な場であることを守っているため、自分の感情や体験を安心して話し、他のメンバーの話を聞き、分かち合うことによって自分の体験の整理につながります。

メンバーからの安全感とサポートを得ることで、心が癒やされることもしばしば起こります。しかし、互いに回復を目指す者同士、心が通う仲間となる可能性がある一方、グループの中の特定の人とだけ、近すぎる関係が出来、話す人と聞く人の中で共依存関係が形成されてしまったり、話し手聞き手ともに新たなトラウマを体験することもありえます。

カウンセリングでは、カウンセラーは1対1の安心した関係を築くことを大切に考え、クライアントに安全な場を提供します。カウンセラーはトレーニングを受けているため、クライアント自身の力を信じて見守り、クライアント自身の行動や決断を尊重し、サポートします。そのような安全で適切な関係の中で、クライアントは自らの”問題”や悩みに向き合い、自らの力をさらに強めることができます。

問題の解決や悩みの回復には、「自分が受け入れられている」「自分には力がある」という感覚が不可欠なものであり、安全な場で感情を表現し、相手に受け入れられることは、トラウマの癒しや自尊心の回復に繋がります。

よりよい回復のために

・専門家のカウンセリングを受け、適切なサポートを受けること。
・自助グループで人の話を聞き、自分の話をすることで、仲間からの力を得ること。

ぜひご自身のために、カウンセリングと自助グループの両方を、適切な形で適切な時期にうまく利用していただけたら、と願っています。

「どのように“問題の解決”に取り組むことが、自分にとって一番いいのか、わからない」「何をすればいいのかから困っている…」、そんな方もいらっしゃると思います。
そのような場合は、まずは当相談室のカウンセラーにお話を伺わせてください。ご一緒に整理し見極めるお手伝いをさせていただきます。IFF・CIAP相談室へ、お気軽にお問い合わせ・ご相談してくださいますよう、心よりお待ちしております。

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Posted by iffp